キノコ類

キノコ類とは

キノコ類は昔から世界各国で食され、その種類も膨大にあります。キノコ類の特徴として第一に、特有の風味や香りを持つ趣向品として、第二に、タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素供給源として、第三に、免疫力向上、抗菌、体調のリズムの調節、病気回復、老化抑制などの生理活性機能によって、改めて菌食の必要性を教えてくれる注目の食材です。中には食べるというよりももっぱら漢方薬や民間薬として用いられているものも多く、その成分が抽出されて抗がん剤に用いられているものもあります。

キノコ類の一般成分は、全般的に脂質が少なく、食用キノコの可食部の乾燥重量非で2から5%ていどですがタンパク質が多い(20%から50%)ものや炭水化物が多い(50%から80%)もの、両者が相半ばしているものなど、それぞれに特色があります。薬用きのことされる一群にはまいたけや姫マツタケのように賞味されるものもありますが、おく裕の苦さや固さの為にもっぱら薬用に供されるものが多く、それらの一般成分は食用に準じます。

キノコ類の無機成分は、全体としてみるとミネラルの種類が多く、マンネンタケ(霊芝)のゲルマニウム、しいたけの亜鉛やマンガンのように、それぞれ特定の元素を凝縮する働きが認められており、キノコの種類のよって含有量の差は数千倍にも達しますが、カルシウム、カリウム、リン、鉄、銅、マンガン、亜鉛、ゲルマニウムなどのいずれかのミネラルがとりわけ多いという特徴があります。

食用キノコのビタミンは、しいたけのビタミンDが有名ですが、ほかにもビタミンB1はエノキタケ・ハツタケ・マッシュルーム・マイタケなどに多く含まれています。ナイアシンの含有量はどの種類も多くヒラタケ・ホンシメジ・マイタケ・ナメコなどが特に多く含まれています。

日常的な生活のなかで、一般的な栄養摂取量としては満ち足りていながら生活習慣病の多発と若年化、ガンや悪性腫瘍の増大、アレルギー性疾患の多様化など多くの問題を抱える中でキノコの薬効成分が研究されてきました。例えば、霊芝を筆頭としてその主要成分である多糖類(βグルカン)の持つ抗腫瘍活性(抗がん性)以外にも、イルジン・ボルアトキシン・エルタデニン・ガノデラン・レンチナシンなど各種の薬効成分が発見されて、それぞれが、
@抗菌・抗ウィルス作用
A強心作用
B血糖降下作用
Cコレステロール低下作用
D抗血栓作用
E血圧降下作用
などを示すことが立証されてきています。これらの効能は、キノコを直接食べることでも得られますが、漢方や民間療法では煎じ汁を服用することがよく行われています。

すでにキノコ類からは、3種類の制がん剤が開発され、医薬品として供給されています。発売の順に書くと、クレスチン(PSK)ですが、これはサルノコシカケ科のカワラタケの一系統の培養菌糸体から製造され、1977年に肺がん、消化器がん、乳がんの治療薬として市販されました。その次に開発されたのが、1985年にシイタケの子実体から製剤されたレンチナンが胃がんの注射薬として発売されました。その翌年の1986年にはシメジのスエヒロタケから得られたシゾフィランが子宮頸がんなどを適応とする注射薬として市販されました。

これらの中心成分はいずれも構造的特長を持つβグルカンで、これが制がんを目的に漢方的、民間薬的に用いられている多くのキノコに共通する成分であることはとても興味深いことです。

キノコの成分で制がん性を期待されるものとしてはほかにエルゴステロール、ピログルタミン酸、糖タンパク質、核酸、ステロイド、テルペノイド、ゲルマニウムなどが数えられます。これらの見せる効果は、がん細胞を直接攻撃するのでは無く、生体に本来備わっている免疫力を高める結果であると考えられています。

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