免疫ミルク

免疫ミルクとは

免疫ミルクとは、アメリカのスターリ研究所が開発した免疫活性作用がある粉ミルクのことです。免疫機能を高めるラクトフェリンは母乳に多く含まれていますが、牛乳にはあまり多くありません。免疫ミルクは、ラクトフェリンを母乳異常に含み、さらにほかの免疫活性物質を加えてあります。ガンの予防やC型肝炎の治療を目的に医療現場で活用され始めています。また、ラクトフェリンを含んだ飲料や顆粒タイプの食品も乳業メーカーを中心に各社から出されており、一般消費者にも身近な機能性食品となりつつあります。

ラクトフェリンは哺乳動物の乳の中に含まれているタンパク質で、抵抗力の弱い乳児を細菌やウィルスから防御役割をしています。ラクトフェリンは人間の唾液、涙、血液中にも含まれていますが、最も多いのが初乳で、哺乳動物の中では人間の母乳に一番多く含まれており、牛乳の約10倍といわれています。

乳児の免疫力を高めるラクトフェリンですが、その生理作用は成人にも有効です。これまでの研究では、@抗炎症作用、A免疫調節機能、B抗菌作用、C抗がん作用等のあることがわかっています。

抗菌作用では、水虫の治療薬や胃がん発症に関連するといわれているピロリ菌減少のほか、C型肝炎ウィルス、ネコヘルペスウィルス、単純ヘルペスウィルス、ロタウィルス、ポリオウィルスに対して有効であることが報告されています。

また、抗がん作用では、
@経口投与したウシラクトフェリンがラットのアズキシメタン誘発大腸がんの発生を抑制した。
A家族性大腸線腫症モデルマウスにおいてラクトフェリンが遺伝性のがん予防に有効である可能性を示した。
B多臓器発ガンモデル(ラット)や肺への転移モデル(マウス)でも発ガンを抑制した。
などといった報告があります。

ラクトフェリンの抗がん作用については、胸腺由来T細胞欠損マウスではガン抑制効果がないことから、細胞性免疫が関与している可能性が指摘されています。

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